ウェディングドレスの起源はローマ帝国の時代までさかのぼります。
ヨーロッパにキリスト教が普及すると、その教えの拡大とともに
教会での結婚式が行われるようになりました。
その際に王族や貴族の花嫁が婚礼儀式用に着用した衣装がウェディングドレスの
始まりだったと言われています。
この時代の婚礼衣裳は現代の純白とは異なり黄色い色が一般的でした。
当時は縁起の良い花とされるサフランの花を好む風潮があり、そのサフランの花で
衣装を染めて婚礼衣装としていたのでした。
その後中世になると青、赤、緑の絹やベルベットの布地を基調に金糸・銀糸の
刺繍があるものや宝石の装飾を施した華美なドレスが着用されるようになりました。
このような豪華なドレスを用いることによって、花嫁の家の社会的地位や権力を
誇示していたのです。
16世紀末には黒や暗色のウェディングドレスが流行し、黒いドレスに白いベールという
スタイルが広まっていきました。
当時は宗教の戒律を強く重んじられており、宗教の儀式用として着用されていたものを
婚礼衣装としても着用したのでした。
現在のような白のウェディングドレスが好まれるようになったのは、17世紀頃からと言われています。それからなお200年を経て、ヴィクトリア女王の時代になると、花嫁の純潔をあらわすために、純白に加え、肌の露出を少なくするために腕にはグローブや袖の長い衣裳を用いるようになりました。
ウェディングドレスはその時代の思想と社会背景によって変化を遂げてきた各式高い衣装なのです。
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